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日本を離れて11年。豪州メルボルン在住、一人旅が大好きでブラジルやキューバなどのラテン音楽にぞっこん猿の私の地球旅日記。 本家「大江戸カンガルーSAMBA CARAMBA!」から旅日記だけこちらに移転。さらに進行予定。本家ブログもどうぞよろしく。 "If your soul is no stranger to you, the whole world is your home"
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前回のポストの続きで、サルバドールでの危機管理についてのお話。

ムンクの叫び カーニバル中、サルバドールの人ごみではスリがいっぱい。

私はイパネマのマーケットで買ったひも付きの布でできた小さな小銭入れみたいなのにお金を入れて、そのヒモをパンツのベルト通しやボタン穴などに縛りつけ、財布自体は常にパンツの内側でぶら下がっている状態でお金を持ち歩いてました。仲間の数名はずっとブラの中にお金を入れてた。着物の襟や袂からお金を出し入れする江戸時代の人達みたいで、ちょっと粋じゃない?って思ってた。全然違うじゃんというご意見は丁寧に却下。


ムンクの叫び カーニバル中、人ごみでは乱闘もいっぱい。

パレードに群がる群集の中は、おそらく音楽や酒や大興奮の雰囲気全てが影響して寄ると触ると大乱闘。ちょっとした弾みで喧嘩が始まったと思うと途端にその周りにいる無関係なヒトも巻き込み(もしくは勝手に加わり)大騒ぎ。ある晩など仲間と座って数えてたら30分の内に5つも目の前で大乱闘が起こりました。パレードの中警察が威圧感のある隊列を組んで練り歩いてるので、何か始まるとすぐ駆けつけて取り押さえるのですが、巻き込まれるのだけは避けたいです。


ムンクの叫び 狙われる旅行者。被害にあった旅仲間達もいっぱい。
<事件A>
高いお金を払ってカーニバルにやってくる旅行者はやはり色々に狙われます。私の同部屋の女の子はホステルのドミトリー内の鍵をかけたロッカーからお金を盗まれました。オーナーに文句を言ったらお金をくれて他言しないように言われてた。鍵がかかっていたので怪しいよねと言って、それ以降私は自分のナンバーロックをロッカーにつけました。後日ボイペバ島で偶然再会した同ホステルの宿泊客だった人とその話になり、彼が知っている別の旅行者がやはり同じホステルのドミトリーで従業員が自分のお金をロッカーから取ろうとしている所を目撃した話をしてくれました。彼女はオーナーにも誰にも言わず、すぐにホステルを移ったそうです。その従業員は私も割と仲の良かった人でちょっとショッキングでしたが、口止め料として被害額を私の友達に払ったオーナーぐるみなのか彼個人の仕業なのかはちょっと分かりません。カーニバルでブロッコやカマロッチの高いチケットを買っている宿泊客達とは違い「チケットは高いから何も買わない」と言っていた彼の言葉が思い出され何ともいえない気持ちになりました。

<事件B>
カーニバル中のアパート仲間のNYからの旅人達は私が島に行っている間に被害に遭いました。
女の子二人であまり人気のないバス停でバスを待っていた時です。一人が財布からバス代を出そうとすると、さっと子供がやってきて財布をかっさらって行きました。すぐさまもう一人の友達が少年を追いかけていく内に人気のない裏通りに入ってしまい、そこで突然大人の男達が4,5人現れ、今度は彼女のカメラなどが入ったカバンを奪い取りました。彼女は取り返そうと引っ張ると、彼らに腕をつかまれ殴られて、そのまま彼らは逃げていきました。近くに警察もいてすぐに報告したけれど、あまり力にはなってくれなかったらしい。私が島から帰ってきた時には彼女の腕に大きな青あざが出来ていました。鼻や口から血も出したらしい。恐ろしいけど、無事でよかったよ。とっさの事で冷静に判断できなかったんだろうけど、相手が多勢でどうみても勝ち目のない場合には、悔しいけどひったくられても取り返そうとしないの方が身のためだと思う。

<事件C>
それからリオのホステルで一緒だったデンマーク人の男の子と女の子の友達二人組。先にサルバドールに来ていた私に、サルバドールにやってきたので会わないかとメールが来た。ところが彼らはホステルの中でもとりわけ安いホステルを事前にネットで予約したら、そこはエリア的にファベラに近いあまり安全ではない場所だった。銃をもった連中に強盗に会い、男の子の方はパスポートも全財産も含めバックパック全てを奪われたらしい。帰国する数日前で、男の子だけ帰国日の変更を余儀なくされました(パスポートがないので)。こちらも、物は取られたけど人命が無事で本当に良かった。



という訳で、危険がいっぱいカーニバルですが、それでも楽しいカーニバル。その模様はまた後で。


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